ビューティ・コラムcolumn
第61回 徹底解説、クレーターの成因と治療法
ニキビが激しい場合、炎症を起こす細胞が放出する活性酸素により皮脂腺周囲の真皮だけが破壊されてへこんでしまい、クレーターが生じます。比較的新しい、へこんだ部分が赤いクレーターは、コラーゲンを増やすビタミンCなどのスキンケア、表皮に刺激を与えるケミカルピーリングなどを行うことで、ある程度治すことが可能です。そしてもっと早くクレーターを治したいという方には高濃度ヒアルロン酸、高濃度ビタミンC、B群が配合されたスーパーメソセラピーとピクセルが最適です。すなわちレーザーで刺激を与え、スーパーメソセラピーで皮膚に栄養を大量に供給するという、積極的な攻めのクレーター治療です。
下の患者様はクレーターを生じましたが、スキンケア、ビタミンCのイオン導入。ケミカルピーリングの治療で、ニキビもクレーターも治りました。顔全体もリフトアップしてします。
ピクセルとスーパーメソセラピーで治療しました。クレーターはほぼ消失しています。ピクセルはフラクセルやアファームと同じ、皮膚に細かい穴を開ける新しい理論にもとずいたレーザーです。ピクセルはフラクセルやアファームの500倍から1000倍水に反応しやすい特徴があります。ほかのレーザーに比べて、非常に少ない出力で効率よく皮膚に穴を開けることが可能なのです。出力が低いので、ほかのレーザーに比べて色素沈着などの副作用が少ないという特徴があります。これらのレーザーを比較照射して、ほかのレーザーより痛みはないけれど効果を感じることができたので、ピクセルを導入しました。ピクセルについては46,49回のコラムも参照してください。
この患者様はクレーター、毛穴の開きで来院されました。強いアトピー性皮膚炎があるためにほかのクリニックで、顔にステロイドを使用中です。この方にピクセルとスーパーメソセラピーによるトリートメントを数回行いました。その結果顔が引き締まり、クレーターや毛穴の開きの程度も改善してきました。驚くべきことにアトピー性皮膚炎がよくなって、ステロイドはほとんど使用しなくてすむようになりました。顔の赤みはほとんどなくなっています。そのメカニズムはまだ明らかでありませんが、ニキビの患者様にピクセルを照射するとニキビが治まる方がたくさんいます。ピクセルにはニキビやアトピー性皮膚炎の炎症を抑える作用があるようです。ピクセルとスーパーメソセラピーによるコンビネイショントリートメントでこの様に早くて確実な結果が得られるのです。