ビューティ・コラムcolumn

第85回 ニキビのトータルセラピーについて

ニキビの発生メカニズムを図に示します。

78回コラム アクネレスライフを楽しもう にもう少し大きな図がのっています。ご参照ください。

上の図を見ながら、ニキビ、毛穴を治すにはどうしたらいいか解説します。

1.皮脂の分泌を抑えること2.皮脂の排出をスムーズにして毛穴に皮脂がたまらないようにすること3.たまった皮脂がリパーゼによって分解されるのを防ぐこと4.活性酸素が炎症を起こすのを抑えること5.毛穴の周囲のコラーゲンなどを増やすこと

1.で大切なことはストレスを抑えることです。朝から晩まで仕事をしても疲れないようにすること。実はビタミンCなどの外用、イオン導入、内服にはこれらの作用があります。ビタミンCだけでなく カクテルビタミンならさらに効果的です。

2.規則正しい洗顔、ケミカルピーリング、ディフェリンジェルがあります。ケミカルピーリングは医師のチェックをうけて、必ず、肌質にあった濃度を選ぶことが大切です。 青山ヒフ科クリニックのケミカルピーリング剤は僕が作ったオリジナルで、1・3・5・7・10・20・30%と細かく設定します。顔全体低濃度、Tゾーンは中濃度、鼻は高濃度と部位別に濃度を設定することも可能です。

3.アクネ菌を減らすこと、リパーゼの活性を抑える外用剤をしようすることが大切です。アクネ菌を減らすには、抗生物質の外用や内服があります。また、青山ヒフ科クリニックのアンチアクネローション、 ドクターケイのACバランスエッセンス、ケイプレミアムクリームにはアクネ菌を滅して、リパーゼの活性 を抑える甘草由来の成分という成分が入っています。ちなみに、甘草の臨床効果は世界で初めて、僕が出しました。

4.高濃度ビタミンC誘導体やビタミンCE,そのほか多くの抗酸化剤があります。

5.高濃度ビタミンCの外用、イオン導入、コラーゲンを増やす、リコピンや活性水素水の電子穿孔法に よる導入です。そして、この部分に、効果を発揮するのが、ジェネシスなどの低出力レーザーです。

こうして、上の項目を見ると、抑えなくてはならないステップがたくさんあるのに、びっくりされると思います。でも、ビタミンCは内服するとストレスの指標である、ステロイドホルモンや男性ホルモンのレベルを下げ、喜びホルモンである、エンドルフィンを増やすという作用があるのです。

ビタミンCの主な作用を示すと下の図のようになります。ビタミンCだけでこれだけの作用点があります。

さらに、 甘草エキスの作用点は下の図のようになります。

高濃度甘草エキスを外用するだけで、下のような効果が出ます。男性ホルモンをブロックし、アクネ菌を殺し、リパーゼも抑え、皮脂の排出もスムーズにするという多様な作用を持っています。20日後にはニキビはまったく消失しています。

青山ヒフ科クリニックのニキビ関連の外用剤です。

さらに、ドクターケイのニキビ関連の外用剤です。

青山ヒフ科クリニックでは、患者様のニキビだけでなく、肌全体、さらにその奥にある心を状態をじっくりと診察させていただき、患者様の希望に合わせた治療を行っていきます。保険治療だけ最初に行い、それでもだめなら、いろいろな外用剤を加えていく方法や最初からニキビを徹底的に治す併用治療など、ひとりひとりの患者様のニーズに合わせて、オーダーメイドの治療をさせていただきます。