ビューティ・コラムcolumn

第60回 ニキビの種類と一生

皮脂の分泌を増加させるのは、男性ホルモン、ストレス、紫外線などです。ストレスで分泌された皮脂は、固まりやすい性質持っています。皮脂が固まってしまうとコメドと言う状態になり、毛穴からの皮脂の排出がストップしてしまいます。コメドは最初は白色なのですが、時間が経つと酸化して黒くなります。また、ニキビは通常、皮脂がリパーゼという酵素により遊離脂肪酸に分解され活性酸素を生じ皮膚に炎症を起こしてできるものです。これらの経過をイラストで示しましょう。

ニキビは、最初小さくだんだん大きく赤くなります。やがて炎症を起こした好中球の残骸が膿みとなって中央部に出てきます。軽症の場合は膿みの排出はありません。ニキビは、始まり、赤ニキビ、白ニキビ、そして、治癒、という経過をとるのが一般的で、時としてクレーターや色素沈着、コメドなどのトラブルを引き起こします。

一般的な経過の場合には、サプリメントの摂取、ビタミン注射、アンチアクネメソセラピー毛穴レスアンチアクネコースやケミカルピーリングなどの治療で治ります。これらの治療はみなコラーゲンの合成を促進する作用、美白作用を持っています。下の患者様は、ストレスであごにたくさんのニキビができて来院されましたが、上記の治療でクレーターや色素沈着を起こさずに、ニキビが治りました。<治療前→治療後>