ビューティ・コラムcolumn

第57回 大人の女性の毛穴はなぜ開く、毛穴を閉じよう!

青山ヒフ科クリニックを訪れる患者さまで、一番多い肌の悩みが毛穴の開きです。女性の毛穴はなぜ開くかについて解説しましょう。幼稚園生や小学校低学年の女の子、あるいは60歳以上のご老人で毛穴の開きで悩む方は少なくなります。では小学校高学年になるとなにが起こるのでしょう?女性では生理は始まると女性ホルモンだけでなく副腎皮質由来の男性ホルモンも急激に増加します。女性では20歳でホルモンのレベルはピークに達して一旦低下しますが、30歳ごろ再び増加し、40代後半に低下します。実は男性ホルモンは皮脂の分泌を促進して毛穴を開く作用があります。急増した男性ホルモンに過剰に反応するのが10代のニキビです。皮脂の分泌がとても盛んなので“全開毛穴”と言います。過剰反応は20歳くらいになるとなくなります。

20歳を過ぎると男性ホルモンのレベルは下がり、毛穴も閉じてくるのが女性の本来の姿です。しかしながら社会の第一線でバリバリ働く女性では、バトルホルモンである男性ホルモンが低下しにくくなります。また仕事はすごいストレスになります。ストレスがあるとステロイドホルモンやアドレナリンが分泌されますが、これらのホルモンも男性ホルモン同様に皮脂の分泌を促進してしまうのです。その結果毛穴は開いたままになるのです。これをストレス毛穴といいます。そして30歳を過ぎると、卵巣由来のエストロゲンが低下し男性ホルモンが増加します。また加齢により毛穴の周りのコラーゲンが減少します。その結果皮脂の分泌増加、毛穴の周囲の組織の緩みが起こります。そのため楕円形に毛穴が開いてきます。毛穴全体が流れるように帯状になります。これを加齢毛穴といいます。

<ストレス毛穴と加齢毛穴>

女性の毛穴は年齢順に全開、ストレス、加齢という毛穴の時代を過す事になります。実際には30代でストレスがあり加齢もあり、ストレスと加齢の両方の影響をうけることもあります。ですからこれらの毛穴の種類は厳密に分けられるものではなく、男性ホルモンの増加、ストレス、加齢などの因子が絡み合って、毛穴が開くということになるのです。毛穴を閉じるには、ストレスを減らして、ホルモンバランスを整え、皮脂の分泌を抑えて、毛穴の周囲にあるコラーゲンを増やしてあげればいいという事になります。

それでは毛穴を閉じるには具体的にどのような方法があるのでしょうか?1番手軽な方法はスキンケアです。ケイエッセンッスインベースで毛穴は閉じることは第55回のコラムを見ていただければわかるとおもいます。(※ケイエッセンスベースは2016年時点で終売製品です)ビタミンCのイオン導入で毛穴が閉じ、ジェネシスでコラーゲンが増加することは皆さんご存知だと思います。ではビタミンCのイオン導入とジェネシスの照射を同時に行う、毛穴レスキュージェネシスVCコースではどうなるのでしょうか?毛穴が閉じ、ニキビが消失し、法令線も浅くなり、口角も上がっています。もちろんキメも細かくなり、透明感のある肌に改善されています。

毛穴を閉じるだけでなく、毛穴をキレにしたい、ニキビを治したいという方にお勧めなのが毛穴レスアンチアクネコースです。ディープクレンジングをして毛穴を徹底的に掃除して、高濃度ビタミンCだけでなく、男性ホルモンの抑制剤や、各種植物エキスなどの毛穴引き締め、アンチアクネ成分を、高圧酸素、そしてイオンで導入したあとに、脂肪細胞を縮小するカクテルVリフトステップや、皮脂腺を不活性化するケイエマルジョンプラスをダブルパックする徹底した“毛穴ケア、アンチアクネケア”をします。(※ケイエマルジョンプラスは2016年時点で終売製品です)毛穴が閉じ、ニキビが消失しています。毛穴を閉じる以外にリフトアップを主として望まれる方は、毛穴レスキュージェネシスVCコースやDysport注射が最適です。

当院では毛穴を中心とした様々なトラブルに、各種トリートメントメニューを用意して、最適な治療を提供いたします。