ビューティ・コラムcolumn

第1回 ビタミンCのイオン導入について

美容に大きく関係するビタミンCについてレポートしてみましょう。ビタミンCは、美肌を作る上で有効な成分のひとつです。でも、肌になかなか浸透しないのが欠点です。ビタミンCは水に溶かすとマイナスに荷電します。皮膚の表面は弱酸性でプラスに荷電していますが、本当にビタミンCが入る必要のある皮膚の深部はマイナスに荷電しています。わかりやすく言うと、磁石のN極とN極が反発するように皮膚の深部ではビタミンCが反発してなかなか皮膚の深部に入っていかないわけです。

この問題を解決するためには、ビタミンCを外用した上に、マイナスの電極を置くのです。こうすると、皮膚表面のビタミンCをマイナスの電極が押し下げて、皮膚の奥深くまで浸透していくのです。実際に塗るよりもはるかに多くのビタミンCが入るので、一度導入をしただけで皮膚の赤みが大幅に低下する方もいます。詳細はコラム第7回「赤ら顔、てかり、毛穴の開きはどうして起こるの? 」をご覧ください。ビタミンCの外用だけに比べて、イオン導入をすることにより、一層毛穴は閉じ、色は白くなり、フェイスラインも整っていきます。

イオン導入に使用するマシンは特注品で、深部にまでビタミンCが入るように特別設計されたもの。唯一の欠点はごく一部の方でピリピリ感じることですが、これは回数を重ねるうちに消失していきます。電流に対して、特に敏感な方にはマイルドな電流タイプのマシンも用意しています。ケミカルピーリングと異なり皮膚の敏感な方でも、たいていの場合お使いいただけます。もちろん導入のあとにはたっぷり保湿することが必要。青山ヒフ科クリニックでの診察のあと、メディカルエステでは、高濃度ビタミンCのイオン導入と肌質に合わせたケミカルピーリングをセットで行っています。特に敏感な方は、まずビタミンCのイオン導入のみを。トラブルが出現しないことを確認した数週間後にビタミンCと非常にマイルドな1%のケミカルピーリングを数分間行います。そして少しずつフルーツ酸の濃度を上げていくわけです。医薬部外品の濃度を超えた非常に高濃度なフレッシュなビタミンCを導入するのですから肌には効果バツグンです!