Dr.亀山のトータルビューティー・コラム Column

グルタチオンは毛穴を縮小してニキビを治します

グルタチオンは美白作用だけでなく、ニキビ、赤ら顔、毛穴の開きに効果を発揮します。ニキビや赤ら顔の皮膚では、リンパ球や単球が大量の活性酸素を放出して、炎症を起こしています。過剰な活性酸素をスムーズに消去することが、老化や発がんを抑制して、白く、キメが細かく、毛穴の引き締まった美しい肌を実現します。

 

上の図に示すように体内で生じた活性酸素はまずビタミンCが消去します。その結果ビタミンCは酸化します。酸化したビタミンCを還元するのはグルタチオンです。そうするとグルタチオンが酸化します。酸化したグルタチオンを還元するのはニコチンアミドリン酸ジヌクレオチドリン酸(NADPH)という電子供与体です。NADPHはビタミンB3をその構造の一部に有し、 ペントースリン酸回路やミトコンドリア内外の脱水素酵素から供給されます。すなわちグルタチオンは酸化したビタミンCを還元して、ビタミンCの活性酸素の消去能を増加させることで炎症を抑え、ニキビ、毛穴の開き、赤ら顔に効果を発揮するのです。

ビタミンB3は酸化したグルタチオンを還元することで、グルタチオンのビタミンC還元作用をさらに強化するのです。ビタミンA(レチノール)、ビタミンB群、そしてビタミンCはミトコンドリアへの糖、ピルビン酸、そして脂肪酸の取り込みを増加します。その結果大量のATPという高エネルギー物質だけでなく、エネルギーセンサーであるAMPKというリン酸化酵素が増加します。ATP産生の増加に伴いNADPHという電子供与体の供給が増加して、酸化したグルタチオンの還元能が増加し、その結果ビタミンCの作用が増強します。 そしてミトコンドリアの活性が増加するとAMPKが上昇します。AMPKはアセチルCoAカルボキシラーゼという皮脂分泌を促進する酵素の活性を抑制します。炎症は皮脂分泌を促進しますが、ビタミンABCとグルタチオンは活性酸素を消去して炎症を抑制するだけでなくAMPKを活性化して皮脂分泌を強力に抑えるのです。 その結果ニキビ、毛穴の開き、脂漏性皮膚炎、酒さなどに効果を発揮するのです。

青山ヒフ科クリニックでは、すでにジェネシスの照射条件と照射法を工夫して、皮脂腺に働きかけて、皮脂分泌を抑制することに成功しております。上の方はジェネシスを毛穴縮小用にセッティングを変更して右頬のみ照射しました。明らかに毛穴が縮小しているのが分かります。そしてジェネシスは出力を下げて照射することで美白作用、いわゆるトーニング作用も発揮します。実はこの作用は皮脂腺のミトコンドリアを活性化して得られます。ビタミンABCもジェネシス同様にミトコンドリアを活性化します。ビタミンABCとジェネシスは共に使用することでミトコンドリアをさらに活性化するという相加効果を発揮します。その結果代謝促進作用と皮脂分泌抑制作用が強力に発揮されるのです。

上の方は約1年前にビタミンABCからなるスキンケアを開始しました。開始前の状態を示します(左)。フェイスラインがあまりシャープではなく、赤みや黄色調が強い状態です。外用前に目の下に小じわがあり、毛穴に一致した赤味と軽い色素沈着があります。1年の外用で毛穴の状態はずっと改善して、小じわも消失しています(中)。約1年のスキンケアで中央の状態になり、ジェネシス、ビタミンABCとグルタチオンの導入でさらに右の色が白く、毛穴が閉じた状態になったのです(右)。ビタミンABCやグルタチオンの長期スキンケア効果と短期の導入効果には目を見張ります。

この方の拡大像です。外用前に目の下に小じわがあり、毛穴に一致した赤味と軽い色素沈着があります。また毛穴が大きく出口がドーム状にへこんでいます。1年の外用で肌全体が白くなり、毛穴は縮小しドーム状のへこみも改善して、小じわも消失しています。 なにより肌の張りが増加し、滑らかになっていることがわかります。

1年間の外用後(左写真)に、毛穴レスジェネシスを照射し、ビタミンABCイオン導入と高濃度グルタチオンの導入をしました。ビタミンABCは非常に強力な美白作用と赤み低下作用を発揮しました(上左と上中)。明度指数が右頬で63.4から65.7と大幅に増加しました。ビタミンABC導入後に、高濃度のグルタチオンのイオン導入を行い明度指数はさらに65.7から66.8と増加し、赤み指数は12.6から12.5とわずかに低下しました(上中と上左)。ビタミンABCは色を白くして赤みを低下しますが、グルタチオンはさらに美白作用、赤み抑制作用を発揮したのです。

拡大像です。注目してほしいのは、肌が白くなり、赤みが低下と共に、トリートメントを重ねるごとに毛穴が縮小している点です。上の写真はすべてノーメイクで撮影しました。

ビタミンCと共にグルタチオンを併用することで、より美白効果が増強するカクテル美白効果が認められました。グルタチオンは毛穴レスジェネシスやビタミンABCの作用をさらに強化して、赤ら顔、毛穴に対する治療効果を発揮しました。この方は青山ヒフ科クリニックのレチノール、毛穴レスローション、ビタミンCクリームというビタミンABCを配合したスキンケアを1年以上行ない、さらに毛穴レスジェネシス、ビタミンABCとグルタチオンのイオン導入を行い、さらに一歩上の美白作用、赤み低下作用を得ることができました(1番右)。

別の方です。こちらの方は毛穴レスジェネシス照射後にビタミンABCとグルタチオンの電子穿孔法を行った後にビタミンABCとグルタチオンのイオン導入を行いました。頬全体の赤みと淡いシミが低下しただけでなく、鼻の周囲の毛細血管拡張が大幅に低下しています。トリートメント前には毛穴レスローションのみ外用していました。トリートメント後にはグルタチオンローションとレチノールの外用を開始しました。いわゆるビタミンA,B,Cの外用とグルタチオンの外用を併用したABCG併用療法をしました。4日後にはニキビがほぼ消失しています。抗生物質の内服はしておりません。

このようにグルタチオンはビタミンABCと共に使用することで高いレベルの毛穴縮小作用、赤み低下作用、ニキビ治療作用を発揮します。