第90回

シミ・しわの本当の原因は、自覚できない慢性炎症



眼に見えない炎症と老化について:シミ、シワの本当の原因は自覚できない慢性炎症

最近、体の中で炎症がいつも生じていることが明らかになりました。

炎症とは発熱、発赤、腫脹、疼痛という4つの症状を特徴とした生体の防衛反応です。

たとえば、アクネ菌に対してニキビが生じますが、ニキビは重症の場合、熱を持ち赤く腫れて、痛いですね。
ニキビは典型的な炎症反応です。

炎症の組織反応は免疫担当細胞という、リンパ球、白血球、単球などがサイトカインや活性酸素、蛋白分解酵素を分泌するというものです。

サイトカインや活性酸素は炎症を起こす物質です。

炎症は外から入ってきた細菌、ウイルスなどだけでなく、ハウスダスト、スギ花粉などのアレルギー性物質、体内の死んだ細胞や変性した蛋白やDNAあるいは温熱や紫外線に対して起こります。

炎症は前述した4つの症状で定義される、何らかの刺激に対する生体の防衛反応です。

炎症の病理組織学的定義はまだ存在しておらず、
炎症とは発熱、発赤、腫脹、疼痛を症状として、細胞が存在して炎症性のサイトカインなどを分泌している状態です。

自覚症状のない炎症となると先の4つの症状すべてがないことになります。
その場合は、細胞が存在してサイトカインなどの炎症を起こす物質を産生しているということが炎症の条件になります。

そこで、僕は”自覚症状のない炎症とは、細胞が存在して炎症性のサイトカインや活性酸素などを産生していること”と定義したいと思います。

自覚症状のない炎症という言葉を初めて使用した方は、とても斬新かつ柔軟な思考方法を持っていたのです。

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上の図は正常皮膚です。

表皮には表皮細胞が石垣のようにびっしりと並び、真皮には炎症性細胞がかなりの数が存在しています。

矢印に一部の炎症性細胞を示しますが、真皮に存在する紫色の核を持った細胞のほとんどが炎症性細胞です。

表皮細胞や炎症性細胞は常に少量の炎症を起こすサイトカインを産生しています。

最新の自覚症状のない炎症という考え方に沿うと、皮膚は常に弱い炎症を起こしていると考えられるのです。

ニキビ、赤ら顔、あるいは接触皮膚炎のような自覚症状はありません。

朝から晩までそれこそ24時間ずっと、自覚症状のない静かな炎症が継続しているのです。

皮膚の炎症ネットワーク機構について説明します。

皮膚には表皮細胞という皮膚独自の細胞があり、独特の炎症を起こすネットワークを構成しています。

表皮細胞は常にインターロイキン1(IL1)という炎症を起こす作用の強いサイトカインを産生しています。

IL1はエンドセリンというメラニン産生を促す物質の産生を表皮細胞にもたらします。

エンドセリンとIL1は他の炎症性細胞に働きかけて皮膚に炎症とメラニン産生をもたらします。

また表皮細胞は常にウロキナーゼ型プラスミノーゲン活性化因子(uPA)という蛋白質を分泌しています。

uPAは血液に働きかけて血液が凝固するのを防ぐ蛋白です。

uPAはメラノサイトに働きかけてメラニン産生を促進します。

また血液を凝固させやすくする組織因子を介して表皮細胞の蛋白分解酵素受容体(PAR2)を活性化して、表皮細胞がメラノサイトで作られたメラニンを取り込むのを促進します。

さらに組織因子は炎症性細胞のPAR2に結合して炎症を促進します。

uPAの作用により生じたプラスミンは炎症性細胞に結合して、さらに炎症を激しくします。

皮膚の色は表皮細胞に存在するメラニンの量によって決まります。

uPAはメラノサイトにメラニンの産生を亢進させて、表皮細胞がそれを取り込むのを促進することで、皮膚の色調の決定に重要な役割を果たしています。

表皮細胞はIL1、エンドセリン1、uPAを産生してメラニン産生を促進するだけでなく、慢性的な皮膚の炎症を起こしているのです。

また表皮細胞はカリクレイン5、カリクレイン14という蛋白分解酵素を常に産生して、自分のPAR2を刺激しています。

まったく紫外線を浴びないヒトでも、表皮細胞にメラニンが存在していて、真っ白にならないのはそのためです。

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また図には示しませんが、IL1は肥満細胞という炎症性細胞に作用してトリプターゼという蛋白分解酵素を放出させます。

トリプターゼはPOMCというホルモン前駆体に作用して、ACTH、 MSHというメラニン産生を促進するホルモンに変換してメラニン産生を促進します。

紫外線に当たる部位の皮膚には肥満細胞が多いのも、メラニン産生を増加させるためです。

なお紫外線は表皮角化細胞における、IL1、エンドセリン1そしてuPAの産生の劇的な増加をもたらし、メラニン産生を促進すると同時に皮膚の炎症を増加します。

紫外線に当たると肌が赤くなると同時に肌が黒くなるのもそのためです。

紫外線を浴びなくても皮膚では常に、IL1、エンドセリン、uPA、カリクレインが分泌されてメラニンが産生されると同時に、弱い炎症を起こしているのです。

さて、今度は皮膚独自の炎症ではなく、皮膚を含む体内全体におこる炎症を解説します。

皮膚を含む体の中では、代謝に伴い常に酸化タンパク、糖化タンパク、変性DNAが発生します。

炎症性細胞はサイトカイン、活性酸素、蛋白分解酵素を用いて、酸化、糖化を起こしたタンパク、脂質、DNAを消去するために自覚できない弱い炎症を起こすのですが、

その際に周囲にある正常組織も傷つけてしまいます。いわゆる巻き添え損傷です。

残念ながら、体内の炎症システムはターゲットだけをクリーンヒットすることはできず、周囲の細胞や組織にもダメージを与えてしまうのです。

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正常なコラーゲンやエラスチンが障害を受けたら、シワやたるみや皮膚の菲薄化や質感の低下を引き起こします。

質感のない肌とは、触ると潤いがなく、ザラザラして弾力のない肌のことです。

メラノサイトが刺激を受けて、シミ、くすみを起こします。

また表皮細胞の分化、増殖にダメージを与え、敏感肌、乾燥肌、インナードライスキンを起こすのです。

皮膚独自の炎症や体内全般の炎症で生じるサイトカインや活性酸素は全身の老化、心筋梗塞、動脈硬化、糖尿病や免疫能低下を促進することが報告されています。

皮膚では皮膚独自のネットワークを介した炎症と、全身と共通した二つのタイプの炎症が常に起きています。

慢性的に起こっている自覚症状のない穏やかな炎症でシミ、シワ、肌の質感の低下などの老化現象が起こっているのです。

英語ではすでに炎症を意味するinflammation と老化を意味するaging を組み合わせたinflammaging という言葉ができています。

日本語では炎症老化というべきでしょう。

 

皮膚の炎症老化を抑えるにはどうしたらいいのでしょうか?

炎症老化を治療するに当たり、最初に3種類の美白剤をピックアップしました。

炎症老化や皮膚独特の炎症ネットワークを考えると、紫外線を浴びやすい皮膚においては、炎症老化がシミやくすみに関与している可能性が高いからです。

皮膚は体のなかで唯一紫外線を直接浴びる部位です。

当然皮膚独自の眼に見えない炎症機構は、紫外線に対して防御作用を発揮するメラニンの産生を高めるものになる可能性が高くなっています。

メラニンは紫外線を吸収して生体に害を及ぼすのを減らす作用を持っています。

選択した美白剤はカミツレエキス、トラネキサム酸そしてビタミンCです。

これらの美白剤を選択した最初の理由は、異なる美白メカニズムを持っており、一緒に使用することでより強力な、カクテル美白効果が期待できるからです。

もうひとつの理由は3種類の美白剤すべてが炎症を抑える作用を持っているからです。

メラニンは紫外線に対して防御作用を持っています。防御作用を持つメラニンを減らしてしまう美白剤は、紫外線が皮膚に与えるダメージを大きくしてしまう可能性があります。

でもこれらの美白剤は、紫外線が皮膚に生じる活性酸素を消去するだけでなく、紫外線が皮膚に及ぼす炎症を抑制する作用があるからです。

理想の美白剤は皮膚の炎症を抑制することが必要なのです。そして紫外線だけでなく、体内の炎症を抑制することで、炎症老化を防ぐことが期待されるのです。

カミツレエキスはエンドセリンが結合するメラノサイトの受容体に先に結合して、エンドセリンがメラノサイトを刺激してメラニン産生を刺激するのを抑制します。

またエンドセリンの受容体は炎症性細胞にも存在していてエンドセリンが結合すると、IL1などの炎症性サイトカインを放出して炎症を起こします。

カミツレエキスは炎症性細胞にエンドセリンが結合するのを抑制して炎症も抑えます。

トラネキサム酸はuPAに結合してuPAがメラノサイトに結合してメラニン産生を刺激するのを抑制します。

またuPAはプラスミンや組織因子を介して表皮細胞のPAR2という蛋白分解酵素受容体を刺激して、メラノサイトから表皮細胞へのメラニンの移動を促進しています。

トラネキサム酸はメラノサイトから表皮細胞へのメラニンの移動を阻害します。

PAR2という蛋白分解酵素受容体は炎症性細胞にもたくさんあり、炎症性細胞のPAR2が活性化すると炎症が起こりますが、トラネキサム酸はuPAが組織因子を介して

炎症性細胞のPAR2を活性化するのも抑制して炎症を抑えます。

またトラネキサム酸はプラスミンが炎症性細胞に接触するのを抑制して炎症を抑えるだけでなく、トリプシンによるPAR2刺激後のシグナル伝達を抑制することが表皮細胞を用いた実験で報告されています。

トラネキサム酸はメラニン産生を抑制する、メラノサイトで作られたメラニンが表皮細胞に移動するのを防ぐ、そして炎症を抑えるという3つの作用を持っているのです。

ビタミンCは先の2種の美白剤と異なり、メラニンを作る際に中心的な役割をするチロジナーゼという酵素の活性を抑えます。

僕はVC-PMGというビタミンC誘導体がチロジナーゼの酵素を直接抑えるだけでなく、培養メラノサイトにおいてメラニン産生を抑えること、外用すると表皮、真皮そして皮下脂肪のレベルにまで浸透することを確認しました。

この結果はアメリカの皮膚科学会雑誌Journal of American Academy of Dermatology に1996年にInhibitory effect of magnesium l-ascorbyl-2-phosphate(VC-PMG) on melanogenesis in vitro and in vivoというタイトルで論文として掲載されています。

さらにビタミンCはできてしまった褐色のメラニンを還元して無色化するという作用を持っています。

ビタミンCは紫外線による表皮細胞のIL1分泌増加を抑えて、炎症を抑制だけでなく、エンドセリンやuPAの分泌も抑えます。

それでもできてしまったエンドセリンの作用はカミツレエキスが、uPAの作用はトラネキサム酸が抑えます。

ですからビタミンC、カミツレエキス、トラネキサム酸の3つを美白剤として組み合わせるのは最良の選択なのです。

代謝や紫外線によって生じた活性酸素は皮膚に炎症を起こします。
ビタミンCは活性酸素を消去することで皮膚の炎症を抑えます。

炎症を起こすにはサイトカインという物質も必要です。

炎症をおこすにはIL1という作用の大きなサイトカインの発現がまず必要です。

IL1はほかの炎症性細胞に作用してNF-kBという転写因子を活性化してIL8、TNF-αなどの各種サイトカインの産生を促します。

NF-kBは炎症を起こすのに必要な細胞内のスイッチです。
ビタミンCは表皮細胞や炎症性細胞からのIL1の分泌やNF-kBの活性化を抑制します。

特に大事なビタミンCの作用は紫外線を浴びた後に、表皮細胞がIL1の産生を増大するのを抑えることです。

ビタミンCはNF-kB、サイトカイン、活性酸素という炎症を起こすのに必要な3つの因子すべてを抑制します。

ビタミンCを内服したり外用すると日焼けしにくくなります。

これはビタミンCが皮膚の炎症とメラニン産生の両方をおさえているからなのです。

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ビタミンCはMMPという蛋白分解酵素の産生を抑えたり、PAR2のシグナル伝達を抑制したり、血管の透過性を低下させて、サイトカインや炎症性細胞が血管の外にでて、炎症を激しくするのを抑える作用を持っています。

上の方は向かって右側のみVC-PMGというビタミンCのイオン導入を1回行いました。
右側は毛穴が閉じて色が白くなっています。

またビタミンCが皮脂分泌抑制作用、コラーゲン合成作用を持ち、シミく、くすみ、シワ、たるみ、ニキビ、赤ら顔、敏感肌、乾燥肌などの皮膚の悩みすべてを解決することは周知の事実です。

ビタミンCは表皮細胞のMMPというコラーゲン分解酵素の蛋白分解酵素の分泌を抑制することでカリクレインの産生をおさえ、PAR2の発現や活性化を抑制し、コラーゲン分解も抑えています。

トラネキサム酸、カミツレエキス、ビタミンCの炎症ネットワークとメラニン産生に対する作用点を示します。

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今回VC-PMGというビタミンC誘導体を選んだのはAPPSなどのほかのビタミンC誘導体よりも一番イオン導入で肌に入りやすいという結果のためです。

APPSは外用には適しているのですがイオン導入の場合、荷電量が少ないためか、あまり皮膚には浸透しませんでした。

カミツレエキス、トラネキサム酸、ビタミンCという3種の美白剤を外用したり、イオン導入するだけで美白作用と炎症を抑える作用が十分期待できます。

でも皮膚の炎症を徹底して抑えるにはもっとほかの炎症を抑える成分を使用する必要があります。

炎症反応を起こすにはNF-ҡBが陽性になること、サイトカインや活性酸素さらには蛋白分解酵素が合成あるいは放出されることが必要です。

そこでサイトカインや蛋白分解酵素の放出を抑制したり、NF-ҡBの活性化を抑える作用を持った6種類の植物エキスを選びました。

キュアベリー、これはIL1という一番活性の大きなサイトカインの産生を抑える作用をもっています。

アーティチョークはNF-ҡBの活性化を抑制します。

オリゴノールは非常に強い活性酸素の消去作用をビタミンC同様に持っており、NF-ҡBの活性化を抑制、IL1をはじめとするサイトカインの産生を抑制します。

イザヨイは炎症をおこすパターン認識受容体TLR2の活性を抑えます。

アクネ菌や日焼け後の変性した細胞などを認識します。

炎症を起こすセンサーを抑制するのです。

コンフリーBは色素沈着を起こすトリプターゼという蛋白分解酵素やヒスタミン、サイトカインが肥満細胞という炎症細胞より放出されるのを抑制します。

ヒメフウロエキスはトリプターゼという酵素に結合してメラニン産生や炎症を抑制します。

前述した3種類の美白剤とこれら6種類の抗炎症剤を一気に皮膚にイオン導入したら皮膚の炎症が徹底的に抑えられるだけでなく、シミやくすみだけでなくシワ、たるみも良くなるのではと思いました。

これらの成分をイオン導入するにあたっていろいろな方法を試して、このたび最良の方法を見つけました。

最初に高濃度トラネキサム酸を導入します。次にビタミンCと植物エキスを、セッティングを変えてイオン導入します。

導入に使用する植物エキスは非常に濃度が高いものを使用しました。

その後、青山ヒフ科クリニックのオリジナル外用剤とドクターケイの化粧品をふんだんに使用して肌を整えて仕上げをします。

イオン導入なので、肌への刺激やダウンタイムはありません。

日々のケアにはイオン導入に使用したものと同じ成分を含む、美白リフトアップローションを使用しました。

イオン導入は週に1回の施術。

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【治療前】
顔全体がくすみ、細かいシミが散在。
眼の下にはシワがあります。法令線も深い状態です。(肌の赤みはありません)

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【3回トリートメント後】
顔全体のハリと光沢が増し、眼の下のシワや法令線が浅くなりました。

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【7回トリートメント後】

顔全体のくすみが少なくなりシミも薄くなりました。
眼の下のシワはなくなり、法令線はさらに浅くなりました。
ハリや肌の質感はさらに増加し、顔全体が上に移動しています。

眉間のほぼ中央から向かって左上方に線状に連なるシミはほとんど消失しています。

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【治療前】

横顔しみが散在する。

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【6週間で7回トリートメント後】
地肌もシミも薄くなりました。

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【治療前】
両頬と眉間がやや赤くなっています。

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3回トリートメント後】
顔の赤みがなくなり、毛穴が閉じています。

フェイスラインがシャープになり、両頬のゴルゴラインが低下しました。

写真ではわかりませんが、押したときの肌の弾力が増加しました。

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【治療前】

2番目の方です。
右頬に淡いシミ、老人性色素斑がaoyamahihukaの真下にあります。

図の中央がやや赤いのは頬の赤みです。

そのすぐ上に淡いシミがあります。

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【3週間でトリートメント3回目後】

シミが薄くなって赤みは消失しています。

2名とも週に1回のペースでトリートメントを行いました。
共通してフェイスラインがシャープになりました。

最初の方は顕著に肌の質感が改善しました。

2番目の方は、もともと肌質の良い方で、日頃からビタミン剤を摂取して週3回ジムに通っていました。

肌の赤みがなくなり、毛穴が閉じました。

2名とも顔全体がリフトアップしてそれに伴い、法令線やゴルゴライン、眼の下のシワが低下もしくは消失しました。

また2名とも老人性色素斑は治療期間が6週間、ないしは3週間と短いにもかかわらずかなり薄くなりました。

 

肌の老化現象として、シミ、くすみ、シワ、たるみ、毛穴の開きなどがあります。

紫外線にほとんどあたらなくてもこれらの症状は出てきます。

皮膚は他の臓器と異なり、紫外線を直接浴びるという特徴があります。

それに対応した独自の炎症やホルモンのネットワークを形成します。

そのため紫外線を浴びなくても常に皮膚のメラニン産生を刺激するようになったのでしょう。

その結果、レーザー、あるいは外用などのシミの治療をしてもなかなか治らないようになったと推定されます。

治療をしてもなかなかシミが薄くならない方は目に見えない炎症によるメラニン産生が向上しているのです。

一刻も早くシミを薄くしたい方にはレーザーとこのイオン導入の組み合わせ、あるいはこれらの成分のスキンケアが最適でしょう。

2名とも、このトリートメントで淡い赤ら顔などの見える炎症以外に、見えない炎症まで収まり、メラニン産生を促進する作用がずっと低下し、シミだけでなく地肌が白くなったと推定されます。

シワ、たるみだけでなく肌の質感も改善しました。

ビタミンCはコラーゲンの合成を促進して、分解を抑制します。
それだけでは、これだけの効果を説明するには不十分です。

おそらく自覚できない炎症にともないコラゲナーゼやエラスターゼなどの真皮のコラーゲン、エラスチンを分解する酵素が分泌させて、シワやたるみが出現していたのでしょう。

また眼で見えない炎症が表皮細胞の増殖や分化、水分を維持する角層の形成にダメージを与えて皮膚の菲薄化や質感の低下を起こした可能性もあります。

これら2名の方では眼に見える炎症はありません。
最初の方では炎症を思わせる肌の赤みは全くありません。

次の方は両頬や額がわずかに赤いのですが、脂漏性皮膚炎や酒さなどの赤ら顔と診断されるレベルではありません。

でも炎症を徹底的に抑えることでシワ、たるみ、肌の質感は改善しました。

特に肌のハリが増加しました。健康的な肌の赤みは皮膚の自覚症状のない炎症を反映している可能性があります。

眼に見える強い炎症があるニキビ、赤ら顔では、肌の質感がいいという方はまずいません。

これらの方では、ストレスにより肌の血流が低下しています。

それだけでなく、炎症による老化促進作用が強くなり、コラーゲン、エラスチンだけでなく表皮細胞や角層がダメージを受け質感の低下したインナードライの肌になると考えられます。

ニキビ、赤ら顔の方では、徹底的に皮膚の炎症を抑えれば、肌の質感の改善がより強くみられるはずです。

今回導入した成分以外に、皮脂の分泌を抑制する成分、殺菌作用のある成分を加えることでニキビが治り、より美しい肌が実現することでしょう。

あるいはケミカルピーリングとの組み合わせもいいと思います。
このトリートメントは眼に見える赤みや毛穴の開きにも効果を発揮します。

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【治療前】鼻の周囲が赤くなり毛穴が開いています。

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【1回トリートメント後】赤みがほぼ消失し、毛穴が閉じ、地肌も白くなっています。

今回のプレミアム美白リフトアップコースは27,000円(税込)
導入に使用した成分を豊富に配合した美白リフトアップローションは8,640円(税込)で販売中です。

このトリートメントによるダウンタイムは一切ありません。

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シミ、くすみ、シワ、たるみ、ニキビ、赤ら顔、敏感肌、ツヤ、ハリのない肌などは発症原因が異なっており、疾患別の治療が必要です。

でもこれらの肌トラブルの根源には眼に見えない炎症が共通して存在するのです。

疾患別の治療を行うだけでなく、炎症老化を徹底して抑制する。
それがより美しい肌を実現するのです。