第40回

毛穴撲滅大作戦<その2>究極の毛穴抹殺トリートメント:ディスポート注射、カクテル注射、リコカルコンA



青山ヒフ科クリニックを訪れる方で一番大きな悩みが毛穴の開きです。以前毛穴抹殺のカギはストレス抹殺と述べました。
しかしながら、誰もがストレスを抹殺できるわけではありません。
またストレスがなくても体質や加齢により毛穴は開いてくるのです。
このような場合どうしたらいいのでしょう?

ビタミンCが毛穴を閉じる作用を持っていることは、周知の事実です。
ビタミンCはストレスの指標であり、毛穴を開く作用を持つステロイドホルモンの分泌を下げます。
また脳内麻薬であるエンドルフィンは皮脂の分泌を低下させることが知られていますが、私はビタミンCが血液中のエンドルフィンのレベルを上げることで、皮脂の分泌を抑えることを見つけました。
エンドルフィンは皮脂の分泌を促進するサブスタンスPというイライラホルモンの分泌を抑えるのです。
ビタミンCをたっぷり摂取して、ビタミンCを毎日外用するだけでも毛穴は閉じます。
そして外用の数十倍のビタミンCを肌に入れるビタミンCのイオン導入をすると、肌は真っ白になり毛穴も閉じ顔全体がリフトアップしてきます。(図1)

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この方の場合、外用3ヶ月、ビタミンCイオン導入は2ヶ月間毎週行いました。
さらに皮脂の排出をスムーズにしてケミカルピーリングをすることにより、毛穴はさらに閉じクレーターも消失します。

この方は毎月1回、一年間治療を継続しました。(図2)

それでも消えない毛穴の開きや赤ら顔にはディスポート注射が有効です。
ディスポートはボトックスと同じ成分です。
もともとは筋肉に注射して表情皺をなくすものです。
私はディスポートが皮脂の分泌を抑えて、コラーゲンの合成を促進することを世界で最初に証明しました。
詳しくは私のコラム第22回を参照してください。
第22回では額のシワがなくなっていますが、額の毛穴も閉じているのがおわかりいただけると思います。
今回は女性のボランティアの方の顔全体、鼻、法令線に注射しました。

顔全体が引きしまり、口角がキュっと上がっているのがわかると思います。(図3)
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さらに眼の下のシワが消失しています。(図4)
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法令線と頬の毛穴が消失(図5)、そして鼻の毛穴が大幅に小さくなり、鼻の横の赤みをほとんど消失しています。(図6)

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皮脂の分泌が増加してできるのがニキビです。
そのメカニズムは、まずストレスや体質により、男性ホルモンの分泌が増加し、そのホルモンが活性化されることに始まります。(図7)
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その活性型男性ホルモンが皮脂腺に結合して皮脂の分泌を増やします。
男性ホルモンは角層を厚くする作用もあります。
その結果、毛穴の出口が詰まりやすいということになってしまいます。
また毛穴に詰まった皮脂はワックスエステルという非常にドロドロした油で毛穴を詰まらせてしまう可能性があります。
そうなっては大変ということで、皮脂を分解するリパーゼという酵素が毛穴の細胞から分泌され、皮脂を遊離脂肪酸に分解します。
その結果毛穴が詰まらずによかったということになるわけです。
ところが遊離脂肪酸には非常に困った性質があります。
それは、好中球という悪い細菌をやっつける細胞を活性化して、活性酸素を放出させてしまうのです。
これが非常に強い毒性を発揮して、炎症をおこして毛穴だけでなく、しばしば顔を赤くしてしまうのです。
また活性酸素は皮膚の深部を破壊してクレーターを作ってしまうのです。
そして活性酸素は血管を収縮させる作用を持っているので肌の血流が低下します。
その結果肌の代謝が低下し、キメやハリがなくなってきます。
ですから毛穴が開いているヒトや、ニキビがあるヒトで、お肌がプリプリなのというヒトはまずいないのです。
また皮脂を餌にして、皮膚の常在菌であるアクネ菌が増加します。
アクネ菌もリパーゼを出して皮膚の活性酸素を増加させます。
これらのことをまとめますと、毛穴を閉じて、ニキビを治すには皮脂の分泌を抑え、排出をスムーズにして、殺菌して、活性酸素を消去すればいいということになります。
ビタミンCは皮脂の分泌を抑え、活性酸素を消去し、肌への血流を増加させるという作用を持っています。
私はもっとニキビに効く成分はないかといろいろ、探しました。
そして、見つけたのがリコカルコンAという植物由来の成分です。
この成分は黄色を呈しています。
リコカルコンAは男性ホルモンが活性化されるのを防ぐだけでなく、活性化した男性ホルモンが皮脂腺に結合するのを防ぎます。
角層を薄くして皮脂の排出をスムーズにし、殺菌作用を持っています。
さらにリパーゼの活性を抑制します。そして活性酸素を消去するのです。(図8)
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このようにリコカルコンAは理想のアンチ毛穴、アンチアクネ成分なのです。

私はリコカルコンAの外用だけで毛穴が閉じることを真先に発見しました。
成分の濃度決定だけで一年かけました。
リコカルコンAだけの外用でニキビがなくなり毛穴が閉じています。(図9)
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<※2016年現在ケイエマルジョンは終売しています>

そしてリコカルコンAと3種類のビタミンCを配合したのが、ドクターケイ化粧品や、青山ヒフ科クリニックのオリジナル外用剤です。垂れてやや赤みを帯びた頬にたくさんのタルミ毛穴がありますが、1ヶ月ケイエマルジョンを塗るだけで、頬は引き締まり、
色も白くなり、毛穴も閉じています。(図10)
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また思春期以降、ニキビが消えたことがないという方に外用したところ、2週間で毛穴の開き、ニキビは消失しました。(図11)
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そして私はさらにリコカルコンAを効率的に皮膚に入れる方法がないか考えました。
その答えが高濃度ビタミンC誘導体とともにリコカルコンAを肌に深部までどんどん入れようという方法です。
そしてニキビを抑えてホルモンバランスを整える作用のあるビタミンB群も肌に入れるようにしました。
イオン導入でリコカルコンA、ビタミンC、ビタミンB群を入れるのが、パワーアップVCというコースです。
<※2016年現在はVC導入、カクテルビタミン導入コースに変更しています>
また高圧酸素で肌に入れようというのがオキシジェットコースです。
ボランティアの方に向かって右側だけ1回だけパワーアップVCを行いました。
顔の右側だけ白くなっています。(図12)
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両頬を拡大しましょう。驚くべきことに左の毛穴は開いていますが、右側の毛穴は閉じ、法令線も浅くなっています。(図13)

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また別のボランティアさんには顔全体にパワーアップVCを行いさらに向かって左のみオキシジェットを行いました。
顔全体がリフトアップして白くなっていますが、その程度は左のほうがやや強いようです。(図14)
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そして頬を拡大してみると、軽いアトピー性皮膚炎による眼の周りの色素沈着の軽減、法令線が浅くなり、法令線の上のタルミ毛穴が消失しています。(図15)
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これらの毛穴抹殺コースは試行錯誤をくりかえして完成させたものです。瞬時に毛穴が閉じるとは私自身びっくりしました。
これは瞬時に皮脂分泌が低下したためでしょう。
これらのトリートメントはいずれも青山ヒフ科クリニックで受けることが可能です。
毛穴が開く原因として皮脂の分泌の増加以外に毛穴の周りのコラーゲンやエラスチンが減ることによるタルミ毛穴があります。
この場合毛穴が楕円形になり、開いた毛穴が連なり、しわのように見えます。

私はスギ花粉症を持っています。
先日スギ林のそばでゴルフをしたところ、眼の下や口の周囲が赤くなり痒くなりました。
毛穴の開きが気になったので、向かって左側のみオキシジェットトリートメントを受け、疲れもあったので、ビタミンC、ジェットトリートメントを受け、疲れもあったので、ビタミンC,ビタミンB群、アミノ酸の静脈へのカクテル注射をしました。
その後すぐにカユミは収まりました。そして驚いたことに、どんどん顔がリフトアップしていくのを感じたので、注射30分後に写真をとりました。(図16)
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顔全体が白くなり、口周囲の赤みはなくなっています。
両頬が引き締まり、眉の外側が上がっているのがわかると思います。
そして法令線は左側のほうがより浅くなっています。
そして拡大してみると驚いたことにトリートメントそして注射後は法令線があきらかに浅くなり、タルミ毛穴も消失しただけでなく、眼の下のシワも浅くなっています。(図17)
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私の顔全体のリフトアップは主に筋肉の収縮によるものです。
頑固な毛穴の開きには、皮脂の分泌を抑え、毛穴のコラーゲンやエラスチンを増やすだけでなく、筋肉を鍛えるも大事だということがわかりました。

一番の筋肉の体操は食事の時、じっくりとそして何回もかむようにすること、そして良くしゃべること、そして良く笑うこと。
このように毛穴抹殺にはいろいろは方法があります。

低出力レーザーでコラーゲンを増やしてあげるという方法もあります。
そして一番大切なことはビタミンCやリコカルコンA、レチノールなどのスキンケア、そしてビタミンCなどのサプリメントの摂取を毛穴抹殺のベースとすることです。
それでも満足できないようであれば、ビタミンC、リコカルコンAの導入、ディスポート注射、ビタミンCやB群、アミノ酸などの静脈注射があります。
クリニックでビタミン類の静脈注射、ディスポート注射をした後にトリートメントをして、さらにレーザー照射までする方もいます。
そして一番大切なことはイライラしないようにすることです。
イライラは直接皮脂の分泌を増加させるだけでなく、交感神経を緊張させて顔の肌への血流を低下させ、コラーゲンなどの合成を低下させて、タルミ毛穴を促進します。
イライラを減らしてリラックスすることがなぜ肌に大切なのかは、別の機会にお話します。